松永東保育所  広島県福山市 2016年
 

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民間移管と同時に移転新築した保育所。運営するのは地域の障害者施設事業に携わってきた社会福祉法人。障害児の放課後デイサービスを併設した複合施設に生まれ変わりました。保育所の名前は長年地域にそのまま残し、2階部分に放課後デイの機能を設けて利用者の完全分離ができるようにしています。地方では車での送迎が主流なので、送迎車両を速やかにさばくように一方通行の周回車路を配置し、近隣や歩行者と共存できるように敷地の一部に歩行者動線を設けました。敷地形状にあわせて、円形のホール棟とV字型に広がる低層の保育棟で構成されています。
玄関からすぐにホールに入り、そこからそれぞれの保育室へと分散するプラン。行事の時しか使われないことが多いホール(兼遊戯室)が、すべての園児の日常生活の中心となり、屋内の広場としてフル活用されています。V字型に配置された低層棟には園庭に面して軒の深いデッキを設け、外廊下や運動会の観客席として一年中活用されています。園舎は鉄骨造で開口部を大きくたくさん設けているが、敷地の南200メートルには木材港を擁する松永湾や貯木場があるため、園庭南側の塀はRC造で2mとし、洪水や津波などの際に漂着物が園庭や園舎の破壊する被害をできるだけ軽減する配慮しました。

外構造園/後藤亜貴建築設計事務所、写真/上田 宏