N邸 / 「アーバンジャパニーズ」   ─ 新しい和のローリビング ─

リフォーム計画

2002年香川県高松市

<依頼の主旨>  Nさんのお宅は、マンションの角部屋で大型の区画です。
しかし日本の典型的なマンションにありがちで、とにかく部屋数が多くとられています。
広い占有面積をたくさんの部屋に区切ると、折角の広さを感じられないばかりか、用途が決まらずなんとも使いにくいのが現状。
そこで、玄関からリビングまでの廊下の左側にある不要な2部屋を撤去して、開放感あふれるプランにしてほしいというのが依頼の主旨でした。イメージは「和風」
<設計の主旨> 

ごく一般的なマンションを、素材の使い方で、新しい和の感覚に。
壁天井はプラスターボード下地、けいそうしっくい系塗壁もしくは珪藻土クロス。床は現在のフローリングを部分補修。

 1.オープン接客スペース
  簡単な接客と、演出の機能を果たす、ゆとりの空間
  • 下がり天井とミニギャラリー
    梁型を隠すために、あえて下がり天井を設けます。下面には和風照明を埋め込み,上部には間接照明を仕込みます。
    壁面にも凹部を設け、額絵などをかけるためのミニギャラリーにします。額絵に対する照明も取り付けます。
    下がり天井とミニギャラリー壁面の凹部は、全体の天井より少し濃い色調(もしくは藁などをまぜたざらっとした質感)にして、変化をつけます。

  • BOX家具
    曖昧な「仕切」と飾り棚的な玄関先の演出をかねた、BOXを積み重ねた家具。階段箪笥のイメージ。素材はウォルナット。

 2.間仕切
  • 建具
    奥への広がりを感じさせる透過性のある素材=ポリカーボネイト(ツインカーボ)。昔懐かしい縦ラインの型板ガラスと同じ効果が得られ、軽くて吊り戸に最適。3枚の引戸にして、季節の良い時は、2枚分(約2メートル)を解放して使えます。

  • 化粧柱
    寝室方面への廊下をゆるやかに隠すため、化粧柱を3本立てます。
 3.リビングダイニング
   「ローリビング」 低い床座で、食事をして、そのままくつろげる空間
  • 和紙提灯
    サービスルームを取り払ったあとの空間に高さを感じさせる縦長型を、
    カコミテーブルの上にはオーソドックスな球形の和紙提灯。いずれもイサムノグチ。

  • カコミテーブル ※参考(既製品/アクタス)
    ふだんの食事から、パーティまで万能に対応できそのままリラックスできるテーブル。素材はオーク突き板。

  • ウレタンクッション (製作)
    高さ10センチのウレタンクッション。
    そのままごろりとできる1.50メートルの横長サイズと、75センチ角のひとり用ジャンボ座ぶとんサイズ。円形タイプ、などいろいろ作って
    その時にあわせて使います。重ねるとクッションにもなります。

  • 障子
    窓はカーテンをはずして、障子にします。

  • AVボード
    今使っているものを壁面に少し埋め込むような形で置いて使います。梁型などの凹凸を隠すため壁面をふかしますが、その時にできたスペースに埋め込みます。
 4.オープンキッチン
  つくりながら、LDKの空間全体が楽しめて、くつろぐ時にも空間の演出要素になる、オープンキッチン
  • キッチン
    木目が美しいキッチンを、従来と90度回転した向きに設置します。広くなった空間が存分に楽しめるように、かつ、振り返れば西向きの窓から景色が楽しめます。
    天井の凹凸を隠す意味と、ダクトの振り回しの為に部分下がり天井をつけます。この下がり天井を木目調の仕上げにして空間のアクセントと、汚れを目立たなくさせる効果を果たします。
    天井との間には、間接照明を入れます。

  • 西面窓側壁面
    窓側には奥行き約30センチの窓台高さの収納を設けます。
    腰から下なので目線の高さは壁をすっきりと見せる事が出来るうえに、ルーフバルコニーでビアガーデンをする時には、この窓台からサービスができます。

  • 冷蔵庫スペース
    現在の位置でそのまま使用します。
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