the corridorless house
  
I 邸 / 「廊下のない家」
  
─ 光と風と家族が回遊する家 ─

リフォーム 
2003年 香川県高松市  
<設計主旨> 

家庭の中でも個人化が進む昨今ですが、Iさん御一家では御夫婦を中心に中学・高校のあわせて3人の子供さんの5人家族が、とても良い距離感で、まるでハーモニーを奏でるように、心地よい空気のファミリーを築いておられます。この家族のためのリフォームは、家族どうしの距離感をどう計るかがポイントだと考えました。

そこで、空間の連続性と回遊性を意識してプランニングしました。

リビング─キッチン─PCコーナーのどこにいても、常に連続した空間の全体が感じられ、言葉をかわさなくても気持ちが伝わりあう距離感、言葉をかけたい時にはいつでも話せる心地よい距離感が生まれてきます。


リビング(写真の一部は施工途中)と対話するかのように配置した対面フルフラットキッチン。サイドの窓から明るい陽射しが差し込み、今にも家族の笑い声が聞こえてきそうです。床はナチュラルバーチ色のフローリングですが、それ以外の要素はホワイトとシルバーにこだわり、ダイクールハロゲンのスポットライトなどシャープなデザインのものを使用しました。ナチュラルさとクールさがほどよく調和し、現代的な癒しが感じられる空間です。


<回遊性>

家全体の回遊性を確保するために子供部屋の2室を通り抜ける計画にしました。これも、Iさん一家の子供達ならでは許される、合理的かつ楽しさに富んだプランです。

勉強コーナーという発想も施主側の要望として出されたアイデアです。これらをふまえた上で、PCコーナーや勉強コーナーという特殊な用途をもつ空間を廊下状に細長く配置し、それらの空間で、プライベートスペースと、パブリックの生活空間を繋げるプランにすると、最終的には、廊下がなく、限りなく効率的で、通気性や採光性に富んだプランになりました。

「廊下のない家」は、Iさんファミリーのキャラクターによってはじめて成立する、─光と風と家族が回遊する家─ です。

リビングでくつろぎながら見える風景です。
正面にキッチンが、左奥にPCコーナーがあります。
玄関から入ると、必ずこの空間を通って
個人の部屋へ行くことになります。
だれがどこに居てもほどよい距離感を保てる配置です。

上部の棚下に間接照明が入ったPCコーナー。 
椅子を置いても後ろが通れるよう、十分な幅があります。 
廊下のない家を象徴する空間でもあります。 
奥に見えるのは子供部屋の入口。 

白い壁に埋込まれた白い本棚は、コストをあまりかけずに  
空間をすっきり感じさせます。
正面左手のドアはトイレ、 
正面右側は洗面所や裏玄関に続くドア。 
手前に写っているのは納戸の入口です。 
 

 白とナチュラルカラーで、さわやかにまとめた水まわり。
 奥様と高校生のお嬢様が中心になってセレクトされました。
 リフォーム前に使っていた収納カウンターの天板を棚板として有効利用しました。
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